新星パートナーズ会計事務所では、ホームページのリニューアルに合わせて、3つのサービスを案内するA3両面チラシを作成しました。
今回使用したのは、ChatGPTとPowerPointです。
ChatGPTとの対話を通じて、掲載内容、ページ構成、キャッチコピー、情報量などを整理し、PowerPointでレイアウトを作成しました。その後、印刷会社の指定に合わせてデータを調整し、印刷用データとして入稿しています。
この記事では、チラシを作った理由から、ChatGPTとPowerPointの使い分け、印刷入稿までの流れを紹介します。
チラシを作った理由
当事務所は、東京都町田市の町田新産業創造センター3階に入居しています。
同センターの1階廊下には、入居者がチラシを置くことのできるスペースがあります。そこで、センターを訪れた方に当事務所のサービスを知っていただくため、チラシを作成することにしました。
町田新産業創造センターをはじめ、町田市内で創業や経営について相談できる機関は、「町田市で創業・経営相談ができる主な支援機関|商工会議所・新産業創造センターなど」で紹介しています。
まず手に取ってもらうことを目指した
今回のチラシは、相談時に詳しく説明するための資料ではなく、1階の廊下に置いておくことを想定しています。
そのため、サービスの条件や説明を細かく詰め込むのではなく、通りかかった方の目に留まり、まず手に取ってもらうことを目指しました。
チラシの表紙には、次のキャッチコピーを大きく掲載しています。
税務と経理を、もっと軽やかに
会社の今に合う、3つの支え方
廊下などに置くチラシでは、情報を網羅することよりも、イラストやキャッチコピーで興味を引き、まず手に取ってもらうきっかけを作ることを重視しました。
ホームページで整理した内容をチラシに展開した
チラシの制作前には、ChatGPTと一緒に事務所のホームページをリニューアルしていました。
その過程で、次の内容をすでに整理していました。
- 3つのサービスの対象者
- 各サービスで提供する業務
- 料金
- 対応できる範囲と対象外となる業務
- サービスごとのキャッチコピー
- サービスごとのイラストと配色
- 問い合わせまでの導線
ホームページのために整理した情報があったため、チラシ制作では内容を一から考え直すのではなく、ウェブサイトに掲載した情報を紙面用に組み替えることができました。
ただし、ホームページとチラシでは、適切な情報量が異なります。
ホームページでは必要に応じて詳しい説明を掲載できますが、チラシでは紙面が限られています。そこで、チラシではサービスの特徴と主な料金を中心に掲載し、詳しい内容はQRコードからホームページで確認できる構成にしました。
A3両面・二つ折りの構成
チラシは、A3横向きの両面印刷とし、中央で二つ折りにする構成にしました。
紙面の配置は次のとおりです。
| 面 | 配置 | 掲載内容 |
|---|---|---|
| 表面 | 左側 | 3つのサービスの概要 |
| 表面 | 右側 | つばめバックオフィス |
| 裏面 | 左側 | ふくろうクラウド顧問 |
| 裏面 | 右側 | はやぶさオンライン |
最初に3つのサービスの全体像を示し、その後、それぞれのサービス内容を確認できる構成です。

サービスごとのイラストで違いを伝える
当事務所では、次の3つのサービスを提供しています。
- 1人社長法人向けの「つばめバックオフィス」
- 税務会計顧問サービスの「ふくろうクラウド顧問」
- オンライン法人税申告サービスの「はやぶさオンライン」
サービス名に合わせて、つばめ、ふくろう、はやぶさのイラストを使用しました。
さらに、つばめは青、ふくろうは緑、はやぶさは赤をアクセントカラーとし、紙面を見たときに3つのサービスの違いが伝わりやすくなるようにしています。
文字だけでサービスを説明するのではなく、サービスごとのイラストで興味を引くことも意識しました。

ChatGPTと一緒に紙面の構成を考えた
ChatGPTには、ホームページで整理したサービス内容や料金を前提として、A3両面チラシの構成を検討してもらいました。
主に行ったことは次のとおりです。
- チラシを置く場所と目的を伝える
- 掲載する3つのサービスを整理する
- 表面と裏面の構成を検討する
- 見出しやキャッチコピーを調整する
- 紙面に掲載する情報を絞る
- PowerPoint上でレイアウトを調整する
- 完成した紙面を確認し、修正を重ねる
ChatGPTに文章案を作ってもらうだけでなく、掲載する情報の優先順位や、どの面に何を配置するかについても対話しながら詰めていきました。
文章が長すぎる部分は短くし、説明が不足している部分は追加するなど、紙面全体を見ながら調整しています。
PowerPointを使用した理由
チラシの編集にはPowerPointを使用しました。
PowerPointは本来、プレゼンテーション資料を作るためのソフトですが、文字、画像、図形を配置しやすく、位置や大きさも細かく調整できます。
今回のように、文章、料金表、イラスト、QRコードなどを組み合わせるチラシでは、内容を確認しながら配置を変更できる点が便利でした。
一方で、PowerPointは本格的な印刷物制作専用のソフトではありません。そのため、印刷会社が指定する仕上がりサイズ、塗り足し、色、画像解像度などは別途確認する必要があります。
ChatGPTに任せたことと人が確認したこと
ChatGPTを使っても、チラシ制作のすべてを自動化できるわけではありません。
今回の役割分担を整理すると、次のようになります。
| ChatGPTと進めたこと | 人が確認・決定したこと |
|---|---|
| 紙面構成の案出し | 掲載するサービスの最終決定 |
| 見出しや説明文の作成 | 料金や契約条件の正確性 |
| 情報量の調整 | 対象業務と対象外業務 |
| レイアウトの検討 | 折り位置と読む順番 |
| 表現の修正案 | QRコードのリンク先 |
| 入稿前の確認項目の整理 | 印刷仕様と最終入稿 |
特に、料金、サービスの対象、対応できない業務などは、誤解が生じないように人が確認する必要があります。
AIが作成した文章をそのまま掲載するのではなく、事務所が実際に提供する内容と一致しているかを一つずつ確認しました。
印刷会社のテンプレートに合わせて調整した
印刷はプリントパックへ依頼しました。
データ作成には、プリントパックが提供しているA3二つ折りチラシ用のテンプレートを使用しています。
主な仕様は次のとおりです。
- 仕上がりサイズ:A3(420mm×297mm)
- 両面印刷
- 中央で二つ折り
- 周囲に3mmの塗り足し
- 画像は印刷に適した解像度にする
- 折り位置と仕上がり位置を確認する
- フォントの置き換わりや文字化けを防ぐ
- RGBとCMYKの違いを考慮する
画面上できれいに見えていても、文字や画像が仕上がり位置に近すぎると、断裁によって欠ける可能性があります。
また、二つ折りの場合は、左右の紙面がどの順番で見えるかも確認しなければなりません。
Illustratorを使わずWeb入稿を選択した
今回はIllustratorを使用していないため、プリントパックのクイックデータチェックは利用しませんでした。
PowerPointで作成したデータを印刷用PDFなどへ変換し、通常のWeb入稿を利用しています。
入稿前には、次の点を確認しました。
- 仕上がりサイズがA3になっているか
- 表面と裏面の向きが合っているか
- 二つ折りの位置が正しいか
- 文字やQRコードが仕上がり線に近すぎないか
- 画像が粗くなっていないか
- フォントや文字位置が崩れていないか
- 電話番号、住所、料金に誤りがないか
- QRコードを実際に読み取れるか
AIやPowerPointを使うことで制作作業は進めやすくなりますが、印刷データとして問題がないかは、最後に人が確認する必要があります。
ホームページとチラシを別々に考えない
今回、比較的スムーズにチラシを作成できた理由の一つは、ホームページのリニューアル時にサービス内容やデザインの方向性を整理していたことです。
ホームページとチラシを別々に考えるのではなく、ホームページで整理した情報、配色、イラスト、キャッチコピーをチラシにも展開しました。
これにより、ウェブサイトと紙のチラシで説明内容や見た目が大きく異なることを避けられます。
チラシを見た方がQRコードからホームページへ移動した場合も、同じサービス名、イラスト、配色が使われているため、同じ事務所の案内であることが伝わりやすくなります。
まとめ
今回は、ChatGPTとPowerPointを使い、税理士事務所の3つのサービスを紹介するA3両面チラシを作成しました。
チラシを置く場所が1階の廊下であることから、情報を細かく詰め込むのではなく、キャッチコピーとサービスごとのイラストで興味を引き、まず手に取ってもらうことを重視しました。
ChatGPTは、掲載内容の整理、紙面構成、見出し、説明文などを検討するうえで役立ちました。一方、料金やサービス条件の正確性、印刷仕様、折り位置、QRコードなどは、人による最終確認が欠かせません。
また、ホームページのリニューアルをChatGPTと一緒に進めていたため、すでに整理していたサービス内容、料金、配色、イラスト、キャッチコピーをチラシにも活用できました。
ホームページ、チラシ、契約書などを一連の情報として整理しておくと、それぞれの制作を効率よく進めやすくなります。
新星パートナーズ会計事務所
代表・税理士 井河 伸郎
税務・会計に関する記事は、専門家の立場から内容を確認しています。
本記事は、一般的な情報の提供を目的としています。個別の取引や税務上の取扱いについては、契約内容や事実関係によって判断が異なる場合があります。また、掲載内容は記事作成時点の情報に基づいています。最新の情報は、各サービスの公式サイトや関係機関の公表資料をご確認ください。

