町田市で会社を設立したり、事業を続けたりする中では、資金調達、事業計画、販路開拓、補助金、人材、事業承継など、さまざまな経営課題が生じます。
こうした課題は、すべてを自社だけで解決しようとする必要はありません。町田市には、創業前から創業後まで、事業者の相談に対応する支援機関があります。
以前の記事「町田市の法人が利用する主な行政機関」では、税務署、市役所、都税支所、法務局など、法人手続きに関係する窓口を紹介しました。
今回は、手続きの提出先ではなく、創業や経営に関する相談先として活用できる主な機関と、それぞれの役割を紹介します。
町田商工会議所
町田商工会議所は、町田市内の商工業者を支援する地域の経済団体です。
創業前の相談だけでなく、事業を始めた後の経営相談、資金調達、事業計画、専門家相談、セミナー、共済制度など、幅広い支援を行っています。
主な相談分野は次のとおりです。
- 起業・創業に関する相談
- 事業計画の作成
- 経営改善
- 融資・資金調達
- 販路開拓
- 事業承継
- 専門家による個別相談
- 各種共済制度
経営指導員による窓口相談のほか、事業所を訪問する巡回相談も行われています。窓口相談は事前予約制と案内されているため、利用前に相談内容と日時を確認するとよいでしょう。
所在地
〒194-0013
東京都町田市原町田3丁目3番22号
町田新産業創造センター
町田新産業創造センターは、起業・創業に関心がある人や、創業して間もない事業者などを支援する公的な創業支援施設です。
施設内にはインキュベーションマネージャーが常駐し、事業者の困りごとや経営課題に対して、継続的な支援を行っています。
主な支援内容は次のとおりです。
- 起業・創業相談
- 事業計画の作成支援
- 経営課題に対する伴走支援
- 販路拡大支援
- セミナーや交流会
- 専門家や支援機関との連携
- 創業者向けオフィスの提供
創業前の構想段階から相談できる点が特徴です。また、入居する事業者にとっては、事業を進めながら相談や情報交換ができる環境になっています。
所在地
〒194-0021
東京都町田市中町1丁目4番2号
町田市産業政策課
町田市役所の産業政策課では、市内事業者向けの融資・支援制度や、創業支援に関する情報を案内しています。
町田市中小企業融資制度では、一定の要件を満たす市内中小企業者に対し、取扱金融機関が実行した融資について、町田市が利子の一部を補助する仕組みがあります。
融資のほかにも、補助金、セミナー、販路開拓、知的財産、事業承継など、年度ごとにさまざまな支援策が実施されています。
制度には対象者、申込期限、予算、必要書類などの条件があります。利用を検討するときは、最新の募集要項を確認し、申請や契約を行う前に相談することが重要です。
町田創業プロジェクト
町田創業プロジェクトは、町田市、町田商工会議所、町田新産業創造センター、民間の創業支援施設、金融機関などが連携して創業者を支援する仕組みです。
支援を受ける場合は、最初に対象となる支援機関へ相談し、起業家カードの発行を受けます。その後、創業に必要な知識を学びながら事業計画を具体化していきます。
所定の支援を受け、町田市から証明書の交付を受けた場合は、法人設立時の登録免許税の軽減など、一定の支援措置を利用できることがあります。
ただし、支援措置ごとに対象者や期限などの要件があります。証明書を取得すれば必ずすべての特典を利用できるわけではないため、法人設立や融資の申込みを行う前に確認する必要があります。
東京都中小企業振興公社
東京都中小企業振興公社は、東京都内の中小企業を対象に、経営相談、創業、助成金、販路開拓、知的財産、人材、事業承継などを支援する公的機関です。
町田市内の施設ではありませんが、町田市の事業者も利用できる支援があります。相談内容によっては、町田市や商工会議所の制度とあわせて確認するとよいでしょう。
助成金は、申請前に事業へ着手すると対象外になる場合があります。設備の発注や契約を行う前に、募集要項と申請時期を確認することが大切です。
町田市内の主な経営支援機関の位置関係
町田商工会議所、町田市役所、町田新産業創造センターの位置関係を地図にまとめました。
町田新産業創造センターの3階には、新星パートナーズ会計事務所が入居しています。

相談内容による主な使い分け
どの機関へ相談すればよいか分からない場合は、相談したい内容から選ぶと整理しやすくなります。
| 相談内容 | 主な相談先 |
|---|---|
| 創業全般・事業計画 | 町田商工会議所、町田新産業創造センター |
| 創業後の伴走支援 | 町田新産業創造センター、町田商工会議所 |
| 融資・資金調達 | 町田商工会議所、町田市、金融機関 |
| 補助金・販路開拓 | 町田市、町田商工会議所、東京都中小企業振興公社 |
| 経営者同士の交流 | 町田新産業創造センター、町田商工会議所 |
| 知的財産 | 町田市、東京都中小企業振興公社、専門家 |
| 法人税・消費税・会計 | 税理士 |
同じ相談内容でも、事業の段階や制度によって適切な窓口が異なります。最初に相談した機関から、別の専門機関を案内される場合もあります。
公的な経営支援と税理士の役割は異なる
商工会議所、町田新産業創造センター、町田市などは、経営相談や制度案内、創業支援を幅広く行っています。
一方、法人税・消費税の申告、会計処理、役員報酬、税務上の判断など、個別の会社の税務や会計については、税理士へ相談する分野です。
例えば、融資や補助金の申請に向けて事業計画を作成するときも、その計画が会計データや資金繰りと一致しているかを確認する必要があります。
公的な支援機関と税理士の役割を分け、必要に応じて併用することで、相談内容を具体的な行動につなげやすくなります。
個別の税務・会計を相談する依頼先については、町田市で法人向け税理士を選ぶ際の確認ポイントも参考にしてください。
新星パートナーズ会計事務所は町田新産業創造センター内にあります
新星パートナーズ会計事務所は、町田市中町1丁目の町田新産業創造センター3階にあります。
同じ建物に入居していますが、町田新産業創造センターの相談窓口とは別の事業者です。
町田新産業創造センターの公式案内では、3階は、2階のインキュベーションフロアを利用する創業者を、経営相談や事業アイデアなどで支援する企業が利用するフロアとされています。また、入居案内には、3階は2階の事業者を支援する企業の入居を優先すると記載されています。
新星パートナーズ会計事務所も、書類と面接による入居審査を経て、3階へ入居しました。審査の具体的な評価内容について、当事務所が正式な説明を受けたわけではありません。そのため推測にはなりますが、税務・会計やクラウド会計を通じて創業者を支援できる事業者としての役割も、入居審査で評価されたのではないかと考えています。
実際に、新星パートナーズ会計事務所では、町田新産業創造センターに入居する複数の事業者をお客様として、税務・会計、クラウド会計の活用などの面から支援しています。
新星パートナーズ会計事務所では、町田市の1人社長法人や中小企業に対し、法人税・消費税の申告、クラウド会計の活用、経理・給与を含むバックオフィス業務を支援しています。
創業後の税務・会計手続き、役員報酬、経理体制、クラウド会計の導入などを整理したい場合は、初回相談をご利用ください。
まとめ
町田市では、創業前から創業後まで、事業の段階や相談内容に応じた支援機関を利用できます。
- 幅広い経営相談は町田商工会議所
- 創業と伴走支援は町田新産業創造センター
- 市の融資・支援制度は町田市産業政策課
- 連携した創業支援は町田創業プロジェクト
- 東京都の広域的な支援は東京都中小企業振興公社
- 個別の税務・会計は税理士
相談制度の内容、対象者、受付時間、申込方法は変更される場合があります。利用前に各機関の公式サイトで最新情報を確認してください。
※本記事は2026年8月29日時点の公開情報をもとに作成しています。
新星パートナーズ会計事務所
代表・税理士 井河 伸郎
税務・会計に関する記事は、専門家の立場から内容を確認しています。
本記事は、一般的な情報の提供を目的としています。個別の取引や税務上の取扱いについては、契約内容や事実関係によって判断が異なる場合があります。また、掲載内容は記事作成時点の情報に基づいています。最新の情報は、各サービスの公式サイトや関係機関の公表資料をご確認ください。

