マネーフォワード クラウド会計で銀行やカードの明細を確認していると、「なぜ、この勘定科目が表示されるのだろう」と思うことはありませんか。
候補をその都度直していても、原因となるルールがそのままなら、次の明細でも同じ確認や修正が必要になります。
2026年9月15日の公式案内では、仕訳に適用されている自動仕訳ルールを、画面上のアイコンから確認できるようになったことが紹介されています。今回は、法人の経理を想定し、この機能を使ったルールの見直し方を整理します。[1]
学士帽アイコンから適用されたルールを確認できる
対象は、マネーフォワード クラウド会計・確定申告の次の画面です。
- 「自動で仕訳」→「連携サービスから入力」
- 「会計帳簿」→「仕訳帳」
自動仕訳ルールが適用されている仕訳には、学士帽の形のアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、「自動仕訳ルール(通帳カード)」画面へ移動し、適用されているルールを確認できます。[1]
勘定科目の表示に疑問を感じたときに、仕訳から設定内容をたどる入口として使えます。
登録済みの仕訳から確認できることは、個人的には画期的なことだと思います。

freeeでも適用されたルールを確認できる
適用されたルールをたどって確認する機能は、freeeにもあります。freeeの公式ヘルプでは、「自動で経理」の明細内にある[自動登録ルールに合致]から個別のルールを開けるほか、登録済みの取引・口座振替の詳細画面でも[利用したルール]から確認できると案内されています。[3]
今回のマネーフォワードの機能は、「連携サービスから入力」と「仕訳帳」の学士帽アイコンを入口にするものです。ソフトによって確認する場所や表示は異なりますが、適用元のルールを確認し、繰り返す修正の原因を見直すという考え方は共通です。
同じ修正が続くときは仕訳だけでなくルールも確認する
例えば、毎月利用する業務用サービスについて、仕訳候補の勘定科目や摘要を繰り返し直している場合です。
まずは領収書・請求書などで取引内容を確認し、そのうえで学士帽アイコンから適用元のルールを開いてみましょう。
確認したいのは、「今回の仕訳に合っているか」と「次回以降も同じ処理でよいか」の2点です。
| 確認する内容 | 見直す視点 |
|---|---|
| 金融機関・口座 | 意図した口座やカードを対象にしているか |
| 明細の一致条件 | 別の支払いまで拾うような、広すぎる条件になっていないか |
| 勘定科目・補助科目・税区分など | 実際の取引内容に合う設定か |
| 複数ルールの関係 | 似た条件のルールが重なっていないか |
公式ガイドでは、自動仕訳ルールは金融機関・口座、優先度、明細の一致条件の順に優先順位を判定するとされています。思ったルールが使われない場合は、個々の設定だけでなく、ほかのルールとの関係も確認するとよいでしょう。[2]
今回だけ違う取引と今後も変える取引を分ける
同じ購入先でも、毎回同じ内容を買うとは限りません。例えば、通販サイトでコピー用紙を買う月もあれば、書籍を買う月もあります。
その場合、今回の仕訳を直す必要があっても、購入先の名前だけで一律に処理するルールへ変えることが適切とは限りません。
既存ルールが適用されている候補について、一覧から登録する場合と、「詳細」を開いて登録する場合では、ルールの更新の扱いも異なります。公式ガイドでは、詳細画面から登録した場合、既存ルールは更新されないと説明されています。[2]
今回だけの修正なのか、次回以降の設定も変えるのかを決めてから操作し、ルールを変更した場合は次の明細でも結果を確認しましょう。
ルールの作成や登録方法は、関連記事「マネーフォワードの自動仕訳ルールはどう設定する?銀行・カード明細の入力を効率化する方法と注意点」で紹介しています。
仕訳帳では古い仕訳にアイコンが表示されない
仕訳帳でこの機能を使う場合には、登録日時の条件があります。
学士帽アイコンが表示されるのは、2026年6月16日19時13分以降に登録された対象の仕訳です。それより前に登録された仕訳では、本機能を利用できません。[1]
ここで確認するのは、取引日ではなく仕訳の登録日時です。古い仕訳にアイコンがない場合は、「ルールが使われていない」とは決めつけないようにしましょう。
アイコンは正しい仕訳であることを保証するものではない
このアイコンで分かるのは、自動仕訳ルールが適用されていることと、そのルールの内容です。取引の実態に合う科目や税区分かどうかは、別に確認する必要があります。
ルールが付いていることだけを理由に、その仕訳を正しいものとして扱わず、請求書などの内容と合わせて判断しましょう。
また、登録済みの仕訳に誤りを見つけたときは、今後のためのルールの見直しと、すでに登録した仕訳の確認・修正を分けて進めると、確認漏れを防ぎやすくなります。
自動仕訳ルールは作成後の見直しも大切
自動仕訳ルールは、設定を増やすだけでなく、実際の取引に合っているかを見直すことで使いやすくなります。
毎回同じ箇所を直している、思った科目が表示されない、と感じたときは、学士帽アイコンから適用元のルールを確認してみてください。仕訳の修正で終わらせず、次回の確認作業を減らすきっかけにできます。
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参考資料
- マネーフォワード公式 連携サービスから入力画面と仕訳帳画面で適用された自動仕訳ルールを確認する機能のお知らせ(2026年9月15日公開)
- マネーフォワード公式 自動仕訳ルール(通帳カード)画面の使い方
- freee公式 明細の自動登録ルールを設定する(「自動登録ルールを確認・編集する」参照)
本記事は2026年10月24日時点の公式案内に基づき作成しています。画面や機能は変更される場合があります。
新星パートナーズ会計事務所
代表・税理士 井河 伸郎
税務・会計に関する記事は、専門家の立場から内容を確認しています。
本記事は、一般的な情報の提供を目的としています。個別の取引や税務上の取扱いについては、契約内容や事実関係によって判断が異なる場合があります。また、掲載内容は記事作成時点の情報に基づいています。最新の情報は、各サービスの公式サイトや関係機関の公表資料をご確認ください。

