マネーフォワードは、2026年9月24日、マネーフォワード クラウドの料金体系を一部改定すると発表しました。
法人向け有償プランの改定予定日は、2027年6月1日です。
今回の改定では、ひとり法人プラン、スモールビジネスプラン、ビジネスプランの料金が見直されます。
また、ビジネスプランでは、「AI-OCRから入力」の101件目以降に発生していた従量課金が廃止され、件数の制限なく利用できるようになる予定です。
この記事では、現在の料金と2027年6月1日以降の料金、AI-OCRの変更内容、1人社長が確認しておきたい点を整理します。
※この記事は、2026年9月26日時点で公表されているマネーフォワードの公式情報をもとに作成しています。記載している料金は、特に断りがない限り税抜です。
法人向けプランは2027年6月1日に料金改定
法人向け有償プランの料金改定は、2027年6月1日に予定されています。
対象となるプランは、次の3つです。
- ひとり法人プラン
- スモールビジネスプラン
- ビジネスプラン
プランごとの利用人数制限や機能の違いについては、今回の改定による変更はないと案内されています。
現在の料金と改定後の料金
現在の料金と2027年6月1日以降の料金は、次のとおりです。
| プラン | 支払方法 | 現在の料金 | 2027年6月1日以降 |
|---|---|---|---|
| ひとり法人 | 月払い | 3,980円 | 3,980円 |
| ひとり法人 | 年払い | 29,760円 | 35,760円 |
| スモールビジネス | 月払い | 5,980円 | 6,980円 |
| スモールビジネス | 年払い | 53,760円 | 64,560円 |
| ビジネス | 月払い | 7,980円 | 8,980円 |
| ビジネス | 年払い | 77,760円 | 83,760円 |
ひとり法人プランの月払いは、3,980円のまま変更されません。
一方、ひとり法人プランの年払いと、スモールビジネスプラン・ビジネスプランの月払いおよび年払いは値上げされます。
年払いの月額換算はいくらになる?
改定後の年払い料金を月額に換算すると、次のとおりです。
| プラン | 改定後の年払い | 月額換算 |
|---|---|---|
| ひとり法人 | 35,760円 | 2,980円/月 |
| スモールビジネス | 64,560円 | 5,380円/月 |
| ビジネス | 83,760円 | 6,980円/月 |
ひとり法人プランは、年払い料金が引き上げられますが、改定後も月払いより年払いの方が月額換算では安くなります。
ただし、年払いは契約時に1年分をまとめて支払います。単純な月額換算だけでなく、事業の継続予定や資金繰りも考えて選ぶ必要があります。
既存の契約にはいつから新料金が適用される?
すでに法人向け有償プランを契約している場合、2027年6月1日に一律で新料金が請求されるわけではありません。
2027年6月1日以降に迎える契約更新から、改定後の料金が適用されます。
マネーフォワードの公式案内では、次の例が示されています。
- 2027年5月15日に月払いのスモールビジネスプランを契約した場合:2027年6月15日の契約更新から改定後料金を適用
- 2027年5月15日に年払いのスモールビジネスプランを契約した場合:2028年5月15日の契約更新から改定後料金を適用
年払いの場合は、契約更新日によって新料金が適用される時期が大きく変わります。現在契約している会社は、プラン名だけでなく、月払い・年払いの別と契約更新日も確認しておきましょう。
ビジネスプランはAI-OCRの従量課金を廃止
今回の改定では、ビジネスプランにおける「AI-OCRから入力」の料金体系も変更されます。
現在のビジネスプランでは、1か月100件までは基本料金の範囲内で利用でき、101件目以降は1件あたり20円のオプション料金が発生します。
2027年6月1日以降は、このオプション料金が廃止され、件数の制限なく追加料金なしで利用できる予定です。
| 対象期間 | ビジネスプランのAI-OCR |
|---|---|
| 2027年5月31日まで | 月100件まで基本料金内。101件目以降は1件20円 |
| 2027年6月1日以降 | 件数制限なし。オプション料金なし |
AI-OCRの変更は、基本料金の改定とは適用方法が異なります。
既存契約の更新日を待つのではなく、2027年6月1日以降に利用した分から新しい条件が適用されます。
領収書や請求書を大量にAI-OCRで処理している会社にとっては、基本料金の値上げだけでなく、従量課金の廃止も含めて影響を検討する必要があります。
ひとり法人とスモールビジネスのAI-OCR上限は変わらない
今回の発表では、ひとり法人プランとスモールビジネスプランのAI-OCR利用上限は変更されません。
| プラン | AI-OCRの利用上限 |
|---|---|
| ひとり法人 | 月30件 |
| スモールビジネス | 月60件 |
| ビジネス | 月100件まで基本料金内 |
ひとり法人プランとスモールビジネスプランでは、上限を超えてAI-OCRを利用することはできません。
2027年6月1日以降、ビジネスプランは件数制限なしになりますが、ひとり法人プランとスモールビジネスプランの上限はそのまま残る予定です。
そのため、AI-OCRを月に何件利用するかは、プランを選ぶ際の重要な判断材料になります。
1人社長が確認したいポイント
ひとり法人の月払いは据え置き
ひとり法人プランの月払いは、改定後も月額3,980円です。月払いを利用している1人社長については、今回の改定による基本料金の変更はありません。
ひとり法人の年払いは値上げ
ひとり法人プランの年払いは、29,760円から35,760円へ変更されます。年間では6,000円の値上げです。
現在年払いを利用している場合は、契約更新日と、改定後料金が適用される時期を確認しておきましょう。
AI-OCRを月30件以上使う場合は注意
ひとり法人プランのAI-OCR上限は、月30件のまま変更されません。領収書や請求書の枚数が多い会社は、月30件で足りるかを確認する必要があります。
ただし、プランはAI-OCRの件数だけで決めるものではありません。利用人数、部門管理、各サービスの機能差、給与計算なども含めて検討します。
値上げ額だけでプランを決めない
今回の料金改定を見ると、料金の差に目が向きやすくなります。しかし、クラウド会計のプランを選ぶ際は、次の点も確認することが大切です。
- 利用する人数
- AI-OCRで処理する書類の件数
- 部門管理の必要性
- 給与計算や勤怠管理の利用人数
- 請求書発行など、会計以外に利用するサービス
- 月払いと年払いのどちらが適しているか
- 税理士など外部専門家との共有方法
必要な機能が足りず、後から作業時間が増えてしまえば、基本料金の差以上に負担が大きくなることがあります。
会社の規模だけでなく、実際の経理方法や証憑の件数に合ったプランを選ぶことが重要です。
まとめ
マネーフォワード クラウドの法人向けプランは、2027年6月1日に料金が改定される予定です。
- ひとり法人の月払いは3,980円で据え置き
- ひとり法人の年払いは29,760円から35,760円へ変更
- スモールビジネスは月払い・年払いともに値上げ
- ビジネスは月払い・年払いともに値上げ
- ビジネスのAI-OCRは件数制限なし・追加料金なしへ変更
- ひとり法人とスモールビジネスのAI-OCR上限は変更なし
- 既存契約の基本料金は、2027年6月1日以降の契約更新から新料金を適用
- ビジネスプランのAI-OCR変更は、契約更新日にかかわらず2027年6月1日から適用
料金や機能の情報は、改定前と改定後を混同しやすい分野です。現時点ではまだ現在の料金が適用されているため、2027年6月1日までは、現在の料金と改定後の料金を分けて確認しましょう。
参考
新星パートナーズ会計事務所
代表・税理士 井河 伸郎
税務・会計に関する記事は、専門家の立場から内容を確認しています。
本記事は、一般的な情報の提供を目的としています。個別の取引や税務上の取扱いについては、契約内容や事実関係によって判断が異なる場合があります。また、掲載内容は記事作成時点の情報に基づいています。最新の情報は、各サービスの公式サイトや関係機関の公表資料をご確認ください。

