前回までは、クラウド会計freeeの法人向け料金の2つのプランプ「スモールビジネス」と「ビジネス」のうち、どちらを利用すべきかを紹介しました。
今回からは、給与計算アプリである人事労務freeeの料金プランを紹介します。
(2024年8月21日注記)人事労務freeeの料金プランは、2024年3月以降の新規契約・契約更新から、大きく改定となっております。改定後の料金プランに関しては、別記事で紹介させていただく予定です。
人事労務freeeの料金プラン
freeeでは、クラウド会計freeeとは別に、給与計算・勤怠管理のためのアプリとして「人事労務freee」が用意されています。人事労務freeeは、クラウド会計freeeとは別に申込、また料金の支払が必要となります。
お客様に、人事労務freeeを利用いただく際にも、まずご相談を受けるのが、料金プランに関することです。
まず、人事労務freeeには、「ミニマム」「ベーシック」「プロフェッショナル」「エンタープライズ」の各プランがあります。
私たちのお客様には、「ミニマム」と「ベーシック」のどちらかを利用いただくことが多いのですが、両プランの従業員3名までの料金(税別)は以下の通りとなっています。
ミニマム | ベーシック | |
---|---|---|
年払プラン | 年額23,760円 (1,980円/月) | 年額47,760円 (3,980円/月) |
月払プラン | 月額2,200円 | 月額4,480円 |
従業員が4名上の場合は、従業員1名あたり、「ミニマム」では300円(税別)、「ベーシック」では500円(税別)の追加料金が発生します。
年払プランは、クラウド会計freeeと同額なのですが、なぜか月払プランは人事労務freeeの方が割安となっています。
なお、以前の記事「クラウド会計freeeの料金プランは「ミニマム」と「ベーシック」のどちらにすべきか?(1)~メンバー数の制限・カスタム権限管理~」で説明しましたが、マネーフォワードでは、マネーフォワードクラウド会計、マネーフォワードクラウド給与(給与計算)、マネーフォワードクラウド請求書(請求書発行)、マネーフォワードクラウド経費(経費申請)、マネーフォワードクラウド勤怠(勤怠管理)、マネーフォワードクラウド社会保険(社会保険手続)といったシリーズ商品が、一つの契約・料金で利用できます。
また、以前の記事「マネーフォワードの法人向け料金プランは「スモールビジネス」と「ビジネス」のどちらにすべきか?(7)~マネーフォワードクラウド給与等、マネーフォワード全シリーズ商品を踏まえての結論~」で説明した通り、マネーフォワードクラウドにも「スモールビジネス」と「ビジネス」といった2つのプランがあるのですが、マネーフォワードクラウド給与、マネーフォワードクラウド勤怠管理、マネーフォワードクラウド社会保険に関して、「スモールビジネス」と「ビジネス」に機能差はありません。
料金プランによる機能の違い
人事労務freeeにおいても、「ミニマム」と「ベーシック」の各プランの料金の違いは、当然に機能の違いです。
機能の違いは、freeeのヘルプセンターのホームページの人事労務freeeのプラン・料金についてというページで、詳しく紹介されています。
以下、「ミニマム」と「ベーシック」の「機能の違い」を紹介します。
入退社時の労務手続き
従業員の入社時には、入社に関する一定の書類の作成・提出が必要となりますが、人事労務freeeでは、以下の書類を作成する機能があります。
①健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届
②健康保険被扶養者(異動)届及び国民年金第3号被保険者にかかる届書
③雇用保険被保険者資格取得届
また、雇用保険被保険者資格取得届に関しては、電子申請用のCSVを作成することもできます。
この入退社時の労務手続機能は「ミニマム」では利用できず、「ベーシック」では利用できます。
詳細に関しては、毎度お馴染みのfreeeのヘルプセンターのホームページの従業員の入社時の手続を行うというページをご参照ください。
従業員の入社が多い場合は、これはあると便利な機能ですので「ベーシック」の利用をお勧めします。
今回のまとめ
freeeで給与計算を実施するためには、人事労務freeeというアプリを利用します。
人事労務freeeには、「ミニマム」「ベーシック」「プロフェッショナル」「エンタープライズ」の各プランがありますが、利用の多い「ミニマム」と「ベーシック」を今回から紹介します。
まず、「ミニマム」と「ベーシック」の機能差として、入退社時の労務手続き機能がありますが、入社人数の多い会社は、この機能が利用できる「ベーシック」の利用をお勧めします。