今回で４回目となりますが、引き続き、クラウド会計freeeの法人向けの料金プランの「ミニマム」と「ベーシック」のどちらを利用すべきかに関して、両プランの機能の違いを紹介します。
クラウド会計freeeはマネーフォワードよりもプランによる機能差が多いです。
（2024年8月21日注記）freeeの法人向け料金プランは、2024年7月1日以降の新規契約・契約更新から、大きく改定となっております。改定後の料金プランに関しては、別記事で紹介させていただく予定です。
想定入出金（資金繰りシミュレーション）機能
クラウド会計freeeには、資金繰りレポートを表示する機能があり、この機能を利用すると収入と支出の実績・予定をグラフやレポートで確認することができます。
レポートに関しては、取引先・品目の明細も確認することができます。
資金繰りレポートは「ミニマム」、「ベーシック」のどちらでも利用できます。
資金繰りレポートにおける収入と支出の「予定」に関しては、freeeに登録してある未決済の取引（例えば、売上として登録しているが、入金がされていないもの）が反映されます。
想定入出金（資金繰りシミュレーション）機能では、収入と支出の「予定」に関して、未決済取引以外にも任意に入金・出金の予定を登録することができます。
想定入出金（資金繰りシミュレーション）機能を利用すれば、資金繰りレポート上で、より精度の高い資金の先行きを予測できます。
想定入出金（資金繰りシミュレーション）機能は、「ミニマム」だと利用できず、「ベーシック」では利用できます。
詳細に関しては、毎度お馴染みのfreeeのヘルプセンターのホームページの資金繰りレポートで資金繰りシミュレーションをするというページをご参照ください。
この機能はあった方が便利な機能です。ただし、資金繰りレポートから、資金繰り表をエクスポートし、エクセル等で加工するという方法もあります。
集計表
クラウド会計freeeには、集計表を表示する機能があり、この機能を利用すると横軸と縦軸の項目を自分で選択し、見たい集計結果を確認することができます。
クラウド会計freeeのレポートの中で、集計表は「ビボット分析」のカテゴリーに含まれています。エクセルのビボットテーブルに似ています。
集計結果として表示できるのは、「差引」（借方と貸方の差引額）、「借方」（借方の合計額）、「貸方」（貸方の合計額）、「行数」（取引・仕訳の行数）です。
また縦軸、横軸として選択できるのは、「年月」「勘定科目」「取引先」「品目」「部門」「税区分」です。
たとえば、集計表で縦軸を「年月」、横軸を「勘定科目」、表示を「差引」として集計結果を表示すると、年月、勘定科目ごとの「差引」（借方と貸方の差引額）を確認できます。
集計表は「ミニマム」だと利用できず、「ベーシック」では利用できます。
詳細に関しては、毎度お馴染みのfreeeのヘルプセンターのホームページの集計表の見方と活用アイディアというページをご参照ください。
使いこなせば便利な機能なのかもしれませんが、私はアイデア不足で、あまり活用できておりません。
今回のまとめ
想定入出金（資金繰りシミュレーション）機能、集計表もあった方が便利かもしれませんが、具体的なニーズが無い場合は利用しなくてもよい、すなわち「ミニマム」でもよいかと思います。
