今回で9回目、引き続きクラウド会計freeeの個人事業主向け、「スターター」「スタンダード」「プレミアム」の機能の違いに関する記事となります。
前回までは「スターター」では利用できず、「スタンダード」「プレミアム」では利用できる機能を紹介しました。
今回からは、「スターター」「スタンダード」では利用できず、「プレミアム」では利用できる機能を紹介します。
カスタム権限管理
クラウド会計freeeの法人向け料金プランは「ミニマム」と「ベーシック」のどちらにすべきか?(1)~メンバー数の制限・カスタム権限管理~でも紹介した通り、クラウド会計freeeでは、メンバーごとに属性を設定することにより、各ユーザーの利用できる機能を制限することが可能です。
設定できる属性としては、管理者、一般、取引登録のみ、閲覧のみ、申請・承認の5タイプがあり、各属性ごとで実施できる機能が制限されています。
例えば、属性が閲覧のみのユーザーは、取引を閲覧することはできるのですが、取引を登録したり、修正することはできなくなっています。
「スターター」「スタンダード」では5タイプの属性しか使えませんが、「プレミアム」では、5タイプの属性に加え、実施できる機能を組み合わせた2タイプの属性を追加できます。
カスタム権限管理の詳細に関しては、毎度お馴染みのfreeeのヘルプセンターのホームページのメンバーが利用できる機能を指定する(権限管理)というページをご参照ください。
5つの属性でも使い切るケースは少ないです。カスタム権限管理の利用できない、「スターター」「スタンダード」でも大丈夫です。
仕訳承認
クラウド会計freeeでは、仕訳承認の機能を利用することができます。
仕訳承認の機能を利用すると、複数名でfreeeを管理している場合、メンバーが登録した取引・口座振替・振替伝票について、担当者(仕訳承認者)のチェックを経てから会計帳簿に反映させることができます。
複数人のメンバーで会計帳簿を作成する場合には、仕訳承認があれば、管理者がチェックした仕訳とチェックしていない仕訳を明確化でき、会計手続きの統制上は有用です。
仕訳承認は、「スターター」「スタンダード」だと利用できず、「プレミアム」では利用できます。
仕訳承認の詳細に関しては、毎度お馴染みのfreeeのヘルプセンターのホームページのメンバーの記帳内容を承認制にする(仕訳承認フロー)というページをご参照ください。
仕訳承認は、会計手続きの統制上は有用な機能ですが、個人事業で、そこまでの統制が必要なケースは稀です。
まとめ
カスタム権限管理がなくても、標準の権限で通常は十分です。カスタム権限管理が利用できない「スターター」「スタンダード」でも、通常は問題ありません。
仕訳承認は、会計手続きの統制上は有用な機能ですが、個人事業で、そこまでの統制が必要なケースは稀です。仕訳承認の機能が利用できない「スターター」「スタンダード」でも、通常は問題ありません。