人事労務freeeの料金プランは「ミニマム」と「ベーシック」のどちらにすべきか?(3)~人事マスタ(従業員での登録・変更リクエスト)・年末調整(従業員での入力・一括ファイル出力)~

前々回、前回に引き続き、人事労務freeeの料金プランである「ミニマム」と「ベーシック」のどちらを利用すべきかに関して、両プランの機能の違いを紹介します。

人事マスタ(従業員での登録・変更リクエスト)

一般的な給与計算システムと同じように、人事労務freeeでも、従業員の氏名・住所・生年月日・扶養親族・基礎年金番号・雇用保険の被保険者番号・住民税に関する情報・給与振込先の銀行口座等の各種情報を登録します。

人事労務freeeでは、従業員自身の上記の各種情報を、PCやスマホから従業員自身で登録することが可能です。

この従業員自身による情報登録は、クラウド型の給与計算システムだからこそ、可能となっています。

また、従業員に勝手に情報を修正されないように、各種情報の変更を許可制として、変更があった場合に、従業員から変更のリクエストをすることも可能です。

この人事マスタ(従業員での登録・変更リクエスト)は、「ミニマム」では利用できず、「ベーシック」では利用できます。

なお、「ミニマム」では従業員に関する情報のすべてを管理者が入力することになります。

詳細に関しては、毎度お馴染みのfreeeのヘルプセンターのホームページの従業員を登録する – 従業員による入力作業というページをご参照ください。

従業員の入社が多い場合は、人事マスタ(従業員での登録・変更リクエスト)は、非常に便利な機能ですので、「ベーシック」の利用をお勧めします。

年末調整(従業員での入力・一括ファイル出力)

一般的な給与計算システムと同じように、人事労務freeeでも年末調整を実施できます。また、年末調整の際には、従業員本人の情報、配偶者・扶養者に関する情報、保険料控除等に関する情報を登録します。

人事労務freeeでは、上記の各種情報を、PCやスマホから従業員自身で登録することが可能です。

また、「源泉徴収に関する申告書に記載すべき事項の電磁的方法による提供の承認申請」を事前に税務署に提出してあれば、従業員自身による人事労務freeeへの情報登録を、紙の扶養控除申告書等の記入・押印に代えることができます。

つまりは、年末調整の電子化が実現できます(ただし、一部の書類は、紙での収集が必要となっています)。

さらに、人事労務freeeでは、年末調整が完了した後に、源泉徴収票や源泉徴収簿をPDFファイルにて一括で出力することも可能です。

この年末調整(従業員での入力・一括ファイル出力)は、「ミニマム」では利用できず、「ベーシック」では利用できます。

なお、「ミニマム」では年末調整に関する情報を管理者が登録することになります。管理者が情報を登録をするために、従業員に紙ベースの扶養控除申告書等を記入・押印のうえ、提出してもらうことになります。

また、「ミニマム」では、源泉徴収簿や源泉徴収票を全従業員を一括で出力することはできず、従業員一人ごとに出力します。

詳細に関しては、毎度お馴染みのfreeeのヘルプセンターのホームページの【従業員向け】年末調整の申告内容を入力するならびに年末調整をfreeeで電子申告する(手続き編)【源泉徴収票、源泉徴収簿を一括で出力する】というページをご参照ください。

従業員数が多い場合、年末調整(従業員での入力・一括ファイル出力)は非常に便利で、年末調整の電子化も実現でき、煩雑な年末調整作業を効率よく実施できます。是非、「ベーシック」の利用をお勧めします。。

今回のまとめ

従業員自身による入社時の情報登録、また年末調整時の情報登録は、クラウド型の給与計算システムだかろこそ実現できる、非常に便利な機能です。

また、年末調整の電子化も実現できますので、年末調整の時だけでも、「ベーシック」を利用することをお勧めします。