クラウド会計freeeの法人向け料金プランは「ミニマム」と「ベーシック」のどちらにすべきか?(2)~消し込みに関する自動登録ルールの設定・部門階層~

前回に引き続き、クラウド会計freeeの法人向けの料金プランの「ミニマム」と「ベーシック」のどちらを利用すべきかに関して、両プランの機能の違いを紹介します。

(2024年8月21日注記)freeeの法人向け料金プランは、2024年7月1日以降の新規契約・契約更新から、大きく改定となっております。改定後の料金プランに関しては、別記事で紹介させていただく予定です。

消し込みに関する自動登録ルールの設定

消し込みとは

掛取引の売上では、売上の発生時(=請求書の発行時)に売掛金という資産を計上し、入金があった際に、この売掛金が回収されたという会計処理を実施します。

入金があった際に、どの売上先に対する売掛金であるかを判定し、売掛金の回収がされたという会計処理を実施することを「消し込み」といいます。

自動登録ルールとは

クラウド会計freeeでは、銀行口座等と同期することにより、利用履歴を取り込め、さらに取り込んだ明細で会計入力方法を推測したり、自動的に会計入力することができます。

この機能は、クラウド会計freeeでは「自動で経理」と呼ばれています。

「自動で経理」では、「一定の明細を、どのように会計入力とするか」という自動登録ルールを設定できます。

消し込みに対する自動登録ルールの設定機能

自動登録ルールの中には、消し込みに関する自動登録ルールも設定する機能があります。

たとえば、A会社に対する売上が会計登録されている場合に、入金の銀行明細に「A会社」お記載されていた場合に、「A会社の売上に対する売掛金の回収であるという会計入力」を実施するといった、自動登録ルールを設定できます。

詳細に関しては、freeeのヘルプセンターのホームページの明細の自動登録ルールを設定するというページをご参照ください。

ただし、消し込みに関する自動登録ルールの設定は「ミニマム」だと設定できず、「ベーシック」のみで設定できます。

掛取引の売上先が多い場合には、消し込みに関しても自動登録されると効率的ですので、「ベーシック」を利用した方がよいです。

部門階層

クラウド会計freeeでは、部門別会計を実施できます。

特定の親部門(たとえば営業部)の下に、子部門(たとえば営業課)を設定し、親部門別でも、子部門別でも部門別に集計する機能を「部門階層」機能といいます。

詳細に関しては、freeeのヘルプセンターのホームページの部門の階層を設定する(親部門の設定)というページをご参照ください。

この部門階層は、「ベーシック」では利用できる機能ですが、「ミニマム」では利用できない機能となっています。

子部門での部門別会計を実施したい場合は、「ベーシック」の利用が必須となります。