前回まで7回に渡り、マネーフォワードの法人向け料金プランに関して、機能の差から2つの料金プラン(「スモールビジネス」と「ビジネス」)のうち、どちらを利用すべきかを紹介しました。
今回からは、クラウド会計freeeの法人向けの料金プランを紹介します。
(2024年8月21日注記)freeeの法人向け料金プランは、2024年7月1日以降の新規契約・契約更新から、大きく改定となっております。改定後の料金プランに関しては、別記事で紹介させていただく予定です。
freeeの法人向け料金プラン
お客様に、freeeを利用いただく際にも、まずご相談を受けるのが、料金プランに関することです。
まず、クラウド会計freeeには、マネーフォワードと同じように、法人向けプランと個人事業主向けのプランがあります。
法人向けプランは、「ミニマム」「ベーシック」「プロフェッショナル」の各プランがあります。
私たちのお客様には、「ミニマム」と「ベーシック」のどちらかを利用いただくことが多いのですが、各プランの料金(税別)は以下の通りとなっています。
ミニマム | ベーシック | |
---|---|---|
年払プラン | 年額23,760円 (1,980円/月) | 年額47,760円 (3,980円/月) |
月払プラン | 月額2,380円 | 月額4,780円 |
マネーフォワードとfreeeの料金プランの違い
クラウド会計freeeのどのプランでも、見積・納品・請求書作成の機能が内包されています。
クラウド会計freeeの「ベーシック」では、経費申請機能も内包されています。
マネーフォワードでは、請求書作成、経費申請は別アプリでしたが、クラウド会計freeeでは、請求書作成、経費申請は会計アプリの一機能となっています。
また、freeeでは、給与計算・勤怠管理といった人事労務に関するアプリは、人事労務freeeとして別途申込・料金支払が必要となります。
一方、マネーフォワードでは、マネーフォワードクラウド会計、マネーフォワードクラウド給与(給与計算)、マネーフォワードクラウド請求書(請求書発行)、マネーフォワードクラウド経費(経費申請)、マネーフォワードクラウド勤怠(勤怠管理)といったシリーズ商品が、一つの契約・料金で利用できます。
料金プランによる機能の違い
クラウド会計freeeにおいても、「ミニマム」と「ベーシック」の各プランの料金の違いは、当然に機能の違いです。
機能の違いは、freeeのヘルプセンターのホームページの【法人】会計freeeのプランについてというページで、詳しく紹介されています。
以下、「ミニマム」と「ベーシック」の「機能の違い」を紹介します。
メンバー数の制限
「ミニマム」では、登録できるメンバー数は3名までとなっていますが、「ベーシック」ではメンバー数に制限はありません。
なお、「ベーシック」でもメンバーを4名以上とする場合は、一人当たり300円/月(年払いプランの場合)もしくは360円/月(月払いプランの場合)の追加料金が発生します。
カスタム権限管理
クラウド会計freeeでは、メンバーごとに属性を設定することにより、各ユーザーの利用できる機能を制限することが可能です。
設定できる属性としては、管理者、一般、取引登録のみ、閲覧のみ、申請・承認の5タイプがあり、各属性ごとで実施できる機能が制限されています。
例えば、属性が閲覧のみのユーザーは、取引を閲覧することはできるのですが、取引を登録したり、修正することはできなくなっています。
「ミニマム」では5タイプの属性しか使えませんが、「ベーシック」では、5タイプの属性に加え、実施できる機能を組み合わせた2タイプの属性を追加できます。
詳細に関しては、freeeのヘルプセンターのホームページのメンバーが利用できる機能を指定する(権限管理)というページをご参照ください。
今回のまとめ
登録するメンバーが4名上の場合は、「ミニマム」ではなく「ベーシック」を利用するしかありません。
3名以下のメンバー数で、カスタム権限管理が必要なケースは少ないかと思いますので、カスタム権限設定のことは気にしなくてよいかと思います。